満足度調査2020 下部消化管内視鏡(大腸カメラ)
2020年10月24日
こんにちは、院長です。
今年10月に当院で胃・大腸カメラを受けられた約200名の患者さんを対象としたアンケート集計結果から、下部消化管内視鏡(大腸カメラ)の満足度調査結果を報告します。

鎮静剤を使用しない場合、楽だった方は約35%、我慢できる程度だった方まで含めると、全体の8割強もの患者さんが強い苦痛を感じることなく検査を終えることができました。
この成績には、当院では細径内視鏡を使用していること、スコープガイドシステムで腸のねじれを早目に把握できることと、あとわずかばかりですが、医師の技術もあってこその結果だと考えています。
一方で、辛いと感じた方が2割弱、さらにすごく辛いと感じた方が1名おられました。
このあたりが鎮静無しでの大腸内視鏡検査の限界かなと感じています。
当院では安全を第一に考えた薬剤量で鎮静を行っています。
鎮静剤を使用した場合、楽だった方は約7割、我慢できる程度だった方まで含めると、なんと全体の98%の患者さんが強い苦痛を感じる事なく検査を終えることができました。
さらに’すごく辛い’と感じた方は一人もいませんでした。
また、鎮静剤に伴い呼吸抑制や血圧低下など重大な合併症もありませんでした。
しかし当院では、100%の患者さんに’楽だった’と言ってお帰りいただきたいという、強い思いがあります。
使用する鎮静の量を増やせば’楽だった’という患者さんは増えると思いますが、鎮静に伴う合併症の危険が高くなり安全性が損なわれてしまいます。
この問題を解決すべく、引き続き改善に取り組んでまいります。