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おおの内科日記

内視鏡検査での感染防護

2020年04月21日

こんにちは、院長です。
連日の投稿になります。

以下は当院の内視鏡検査スタッフです。 
このように完全防護して検査を行っています。

日本内視鏡学会が、政府の緊急事態宣言をうけて、下記声明を発表しました。

新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく緊急事態宣言の対象地域においては、感染拡大を防ぎ、かつ医療従事者を守るためにも、少なくとも緊急事態宣言の期間中は緊急性のない消化器内視鏡診療の延期・中止を強く勧めます。

当院のある岐阜県も4月16日から緊急事態宣言の対象地域に追加されました。
そのため、4月16日以降に胃・大腸カメラの定期検査など緊急性のない検査を希望され来院された方については、緊急事態宣言終了後の精査をご案内しています。

緊急性のある内視鏡検査は下記となります。

①吐血・黒色便・血便など消化管出血を疑う場合
②がんを疑う場合

②については、健診のバリウム検査で「ニッシェ」「バリウム斑」「胃壁硬化」「ひだ集中」「隆起性病変」などを指摘された場合や、健診の便潜血検査で陽性でかつ、1~2年以内に大腸カメラを受けていない場合などが対象になると思われます。

内視鏡検査はエアロゾルを発生するため、新型コロナ感染症患者がいた場合には、院内感染のリスクとなります。
そのため、学会は厳重な感染防護の徹底を推奨しています。

  • フェースシールド(またはゴーグル+マスク)・キャップ・長袖ガウン・手袋
  • 検査終了後の手指・手首の確実な洗浄

普段なら簡単な事なのですが、医療物資が手に入らない現状では、これが非常にハードルの高い対応となります。
当院では長袖ガウンの在庫がほぼ底をついていたので、慌ててゴミ袋で防護服を手づくりしていたところでした。

しかし、なんと、先日地元の企業様から、袖付きガウンを1カートン融通していただけました!

これで当院では内視鏡診療を当分継続出来ることになりました。

不要不急の検査は延期すべきですが、消化管出血や胃・大腸がんは発見が遅れると完治が困難になることがあります。
当院では必要な方には内視鏡検査の対応可能ですので、他院で検査対応困難と言われた方も、是非ご相談ください。

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